プロとアマの違いの第2は「能力のレベルアップ」で、これはプロにとっては「勝つ」ために当然必要なことであり、自ら学ぼうとしている。
これに対してサラリーマンは、能力のレベルアップを本心からしたいと思っている人は多くはないし、また人から教えてもらうことをまず考えている。
プロの場合には、お互いにNo1を狙う「敵(ライバル)」であり、また、トップレベルの技術領域では、誰も教えてくれる人がいない。
だから、自分で学ぶ以外に方法がない。
そして、自分で必死に学ぼうとするから、レベルがぐんぐんと上がっていく。
しかしながら、サラリーマンの場合、ほとんどの人は、仕事を一生懸命にしていれば、自然に能力は向上していくと「錯覚」している。
これでは仕事に「慣れ」ていくだけで、頭を使わないから能力は低下していく。
また、先輩が教えてくれると思っている。
学校では先生が教えてくれたからだ。
そして、会社では社員教育があり、(いやいやながらも)教えてもらえる。
しかし、ほとんどの会社では、休日の土曜日や日曜日に社員研修なんていう教育計画を作ったら、全社員からイヤがられる。
高い能力が自分の価値であり、それを実現するのが「学ぶ」ことであるにもかかわらず、教育されることを嫌がる。
まるで、他人のために学ぶように思える。
このように、「能力アップ」や「学ぶ」ということについて、プロは積極的であるのに対し、サラリーマンは受け身であることがわかる。
プロ意識を持とう③へ続く