経営コンサルタント 中田耕治のブログ

「伸びる社員」「伸ばす社長」「優秀なリーダー」について簡潔にお話しします。

仕事に「変化」を求めよう②

 会社を取り巻く環境変化に追従するため、仕事に変化を求めることは非常に大切だが、人は変化を嫌い安定を求めやすい。

 それは、仕事を変化させるためには力がいるからだ。

 逆に、安定していること、つまり、変化しないということは、車が停止しているのと同じように何の力もいらない。

 だから、人が安定を求めるのは、エネルギーの損失を防ごうとする無意識の動物的な本能で、仕方がないことかもしれない。

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 もちろん、好きなことや、やむにやまれぬ場合は行動するが、できるだけじっとしていたいという本能がある。

 また、仕事を改善しようとして変化させたとき、もし、変えた結果が悪ければ自分が責められることになる。

 そのようなことまでして仕事を変化させなくても、今まで通りにやっていれば大きな失敗はないと考えて、仕事に対する変化を拒みやすい。

 

 さらに、多くの社員は、新入社員のときから、仕事を変化させることよりも、決められた仕事の手順を守ることの大切さを教えられ過ぎている。

「標準書を守る」「先輩から言われた仕事のやり方を引き継ぐ」こと、それが正しい方法であると何回も教えられてきたから、与えられた仕事を変化させることはしない。

 やりにくい仕事、間違いやすい仕事などは、本来は改善するのが普通なのだが、先輩が作った仕事のやり方を、そのまま我慢しながら維持し続ける。

 また、最初は無意味と思われるような仕事であっても、何回かやっているうちに問題を感じなくなる。

 そして、やがてそのような仕事に慣れてしまい、変化させることができなくなる。

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 ところで、会社自体は、利益を出し続けるという「安定」を求めている。

 しかし、この安定は求めなくてはいけない。

 そして、そのために仕事を変化させる必要がある。

 ちょうど、自転車が安定して走り続けるために、こまめに、ハンドル操作をしたり重心を移動させたりするのと同じだ。

 製品、お得意先、生産現場、事務所、そして、それぞれの社員の心が、常に少しずつ変化することによって、会社は世の中の環境の変化に対して、安定して利益を出し続けることができる。

 

 社員全員が、「いつもと同じように、今日はこれとこれの仕事をして…」なんて考えていたら、会社が傾くことは間違いない。

 だから、毎日、仕事を始めるときには、「今日は何を変化させてやろうか」と意識的に考えることが必要だと考えている。