経営コンサルタント 中田耕治のブログ

「伸びる社員」「伸ばす社長」「優秀なリーダー」について簡潔にお話しします。

自分にも他人にも「厳しさ」を持とう

 会社の「夢」や「あるべき姿」に向かって現状を変革していくときに、社員全員がその方向で自分の仕事を理解し、そして、行動していくことが必要だ。

 まず、仕事を理解することはそう難しくはない。

 仕事の目的や意義を話し合い、その仕事の進め方やポイントを理解すればよい。

 これは頭の中の作業だから、ほとんどの人が理解することができる。

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 しかし、いざこれから行動しようとすると、ときおり困難が伴う。

 行動するには、「時間がない」「よいアイデアが思いつかない」「周囲が協力してくれない」「何回やっても失敗ばかりが続く」などのさまざまな障害があるからだ。

 これらの障害を乗り越えて、うまく仕事をやり遂げ目標を達成するためには、努力と根気が必要になる。

 この努力と根気を、全社員が「自分に対する厳しさ」で実現できる場合には問題ないが、ともすれば「怠け心」や「根負け」といったことで、途中で挫折ということにもなりがちだ。

 そうならないためには、自分に対する厳しさとともに、他人からの厳しさや、なんらかの制約というものも必要だ。

 だから、特に部下を使って仕事を進めていくリーダーの場合には、部下に対する厳しさは絶対に必要だ。

 

 ところで、最近のリーダーには「優しい人」が多いように思う。

 どの会社でも、部下の顔色を見ながら、遠慮がちに仕事の指示をしたり話をしている姿をよく見かける。

 その結果、グループ内の意志統一が不足して、ちぐはぐな行動になることがある。

 

 このように、部下に対して厳しさを発揮できない原因に、「厳しいことを言ったら、部下は自分から離れていくのではないだろうか」、また「仕事をいいかげんにするのではないだろうか」というような余計な心配をすることがある。

 また、部下に厳しくすると、反対に「部下が自分に対して同じように厳しくさを要求してくるのではないだろうか」と思っていることもある。

 最近は上司と部下という上下関係の中で、比較的自由に話ができるようになってきた。

 部下は上司に向かって、上司に対する要望や欠点をずけずけと話す。

 これはよいことなのだが、しかし実行力のないリーダーは、自分の仕事がうまくできないときに部下から批判されないようにと考えて、部下に対する厳しさが発揮できなくなっている。