仕事で自分を伸ばそう

「伸びる社員」「伸ばす社長」「優秀なリーダー」について簡潔にお話しします。

他人の「悪口」は言っても「陰口」は言わない 

 自分が感じる他人の欠点をその人に指摘すること、これは「悪口」と言われて、一般的によくないことであると解釈されている。

 しかし、人の欠点を指摘することは、指摘された人にとって非常に大切なことであると考えている。

 なぜなら、もし指摘した欠点が当たっているのであれば、その人は自分の気が付かなかった欠点、たとえ気が付いていても直すまでには至らなかった欠点を、あらためて知ることができるからだ。

 そして、欠点を知ることができれば、それを直すことはできる。

 普通は自分の欠点を知ることができないがために、また、欠点の大きさに気が付かないために、その欠点を直すことができない場合が多い。

 

 だから指摘された人も、その指摘はありがたく受けとめることが大切だ。

 自分の欠点を指摘されることを嫌がったり反発していたのでは、2度と欠点を指摘してくれることはない。

 だれもが人間関係をよくしたいと考えているので、相手の人が嫌がることをあえてする人はいない。

 だから、自分の欠点を指摘してくれる人を「ありがたい」と思うことだ。

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 これに対して、人の欠点を、その人にではなくて他の人に話す、それも多くの人たちにだ。

 これは「悪口」ではなくて、「陰口」という。

 また、お酒を飲んだときなど、人の陰口を話題に出して、それを酒の肴に話を盛り上がらせる人もいる。

 このような人に限って、本人に面と向かっては「良いこと」ばかりを言う。

 欠点を指摘するどころか、長所らしきことを長所として誇張して話をするのだ。

 しかし、長所のひとつを誉められたとしても、多少いい気がするだけで、その長所をさらに伸ばそうという気にはなかなかなれない。

 だから、よいことばかりを言うような人は、自分にとって何の役にも立たない。

 

 ところで、人の欠点を指摘するときに注意することがある。

 それは、欠点を指摘することによってその人が立派になること、すなわち、欠点が直り長所が伸びて、成長していくことを喜ぶ気持ちで話すことだ。

 この気持ちがないと、相手の自尊心を傷つけたりプライドを傷つけて、話した欠点を素直に受け入れてもらえない。

 それどころか、欠点を指摘してくれた人を非難し始めることにもなる。

 往々にして、このようなケースを見受けるがことがある。

 そうならないように、その人がよくなることを願って欠点を指摘してあげることが大切だ。

 特に職場のリーダーの役割は、「部下や他部門の人たちが、欠点を直し長所を発揮して、会社の利益獲得に貢献してもらう」ことだから、このような上手な欠点の指摘の方法を学ぶ必要がある。

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 ところで、人が成長するための方法には、長所をさらに伸ばしていく方法と、欠点を直していく方法の2つがある。

 両面からのアプローチが必要だが、一般的には、長所を伸ばすことの方が欠点を直すことよりも簡単なようだ。

 だから、「長所を伸ばして、欠点をカバーする」という考え方がある。

 しかし、ひとつの欠点がいつまでもその人の成長の足を引っ張ることがしばしばあるので、私は欠点を直すことの効果は計り知れないくらい大きいと思っている。

 欠点を直すことのスタートは、本人がその欠点を強く自覚することだ。

 そのためにも、部下の欠点を指摘して自覚させてあげることは、リーダーにとって非常に重要なことだ。

 もちろん部下の欠点を指摘するわけだから、リーダーも部下から自分の欠点を指摘されたとき、素直にありがたく受け止めるだけの度量が必要だ。

 このような、欠点を上手に指摘し合うことの意義を理解する「心の改革」が、リーダーやメンバーに必要なことと考えている。