仕事で自分を伸ばそう

「伸びる社員」「伸ばす社長」「優秀なリーダー」について簡潔にお話しします。

「良い情報」より「悪い情報」を聞く

 情報には、耳に心地が良い「良い情報」と、胸に“ズキーン”とくる「悪い情報」がある。

 ところで現実は、会社は問題の塊だ。

 会社の生存競争では、「良い製品を、できるだけ早く、適切な価格で」顧客に提供することが課題になるが、そのためには、多くの小さな問題をできるだけ早く解決することが必要だ。

 問題ができるだけ速やかに、かつ、できるだけ小さい間に解決できるようにするためには、しかるべき人に情報として伝わっていくことが大切だ。

 そうしなければ、問題は日常の仕事の中に潜在化してしまい、解決されるどころか、その問題の処置が「日常の仕事」になってしまう。

 残念ながら、このような会社が数多く見受けられる。

情報過多で苦しむ人のイラスト

 なぜそうなるか、それは、情報を聞く方としては、良い情報を聞きたいからで、人によっては、悪い情報を聞かされると怒ったりする人がいる。

 このような人がリーダーにいると、部下は良い情報しか話さないようになる。

 あえて悪い情報を話して、リーダーから怒られたくないからで、もちろんその悪い情報がどうしようもなくなった時点では、リーダーに報告するが、当然その時には手遅れになっていることが多い。

 

 ところで、職場の問題解決の中心となるのは、このリーダーと言われる人たちだ。

 だから職場のリーダーには、常にさまざまな問題が、部下や他部門の人たちから、できるだけ多く情報として伝わってくることが大切だ。

 情報として伝わってくれば、その問題をどのようにして解決していくかはいくらでも考えることができる。

 情報収集で大切なことは、悪い情報を、いかに正確に、いかに早く収集するかなので、「良い情報より、悪い情報に耳を貸す」ことが必要だ。

 リーダーが悪い情報を聞く耳を持たずに企業収益が悪化していく、また、倒産する事例がたくさんある。

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 ところで、多くの問題は現場の中に潜んでいる。

 現場というのは、製造の現場、販売の現場、開発の現場、事務の現場などだが、そこで働くメンバーは現場を毎日見ているから、問題に気付きその悪影響をよく知っている。(慢性化していない限り)

 しかし、そのリーダーは現場から離れていることが多い。

 1日に1回、また1週間に1回は現場を見に行くこともあるが、その頻度では、問題を見つける(聞き出す)ことはなかなかできない。

 また、たまに行くとなると、そのときには問題はカモフラージュされて(隠されて)いることが多いものだ。

 

 だから、結局のところ、現場のメンバーから伝わってくる情報だけを頭で聞いて、その問題を把握し、理解することになる。

 そのときには対策が遅れて問題が拡大したり、損失が大きくなっているものだ。

 

 このような、組織における「良い情報と悪い情報のそれぞれの意義」をよく考えて、悪い情報が素早く伝わるような「組織づくり」や「人の考え方づくり」をすることが非常に大切だ。

 また、リーダーとして悪い情報を聞く耳を持つこと、できれば、悪い情報というような悲観的な考え方はせずに、「良薬、口に苦し」で「悪い情報は本当は良い情報である」といった考え方も必要だ。