㈱アドバンス経営 中田耕治のブログ

「優秀なリーダー」「伸びる社員」「伸ばす社長」について簡潔にお話しします。

「反面教師」から学ぼう

 自分の能力アップに真剣に取り組むと、自然に周囲の人の行動を注意深く観察するようになる。

 なぜならば、今自分が取り組んでいるテーマについて他の人はどのように考えているか、また、このことについて役に立つ情報はないだろうかと気になるからだ。

 そうして、徐々に自分の考え方や行動が変化してきて、やがて他人がその変化に気付き、その結果、自分に話しかけてきたり何か情報をくれたり、また自分に対する態度が変わって来る。

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 自分の行動に真剣になればなるほど、その度合いは強くなるものだ。

 その場合、「直接的に自分にとって良いことを教えてくれる教師」と「直接的には良いことではないが、間接的には良いことを教えてくれる反面教師」がいる。

 良いことだけを教えてくれる教師が多ければよいのだが、幸いにも(?)一般的には反面教師の方が多いように思う。

 

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 私は以前、サラリーマンとして会社に勤めていたとき、自分の能力アップのために、仕事が終わってからやるべきことをたくさん作っていた。

 経済や経営関係の本を読んだりスポーツをしたり、また、資格取得のために勉強をするなどだ。

 そのために、会社の仕事はできるだけ早く済まして、ほとんど定時で帰っていた。

 その当時、仕事を効率的にするという風潮は会社の中には無くて、とにかく遅くまで仕事をしていることが美徳で、夜の7時-8時まで仕事をしていると、「よく仕事をするね」とか「よく頑張るね」と言われていた。

 また「サービス残業」をする人もかなり多かったように思う。

 そのような会社の雰囲気の中で、私がいつも定時に帰っていることはよく目立った。

 

 あるとき上司から、「なぜ残業をしないのかね?」と聞かれたことがある。

 私は仕事は十分にしているつもりだったので、「残ってどんな仕事をすればいいのですか?」とその上司に質問をした。

 その答えは、「君が早く帰っていると、私の部署が周囲の人から暇に思われる。そうすると人や予算はくれないし、私の評価が悪くなる」と言った。

 この上司は、いったい何を考えているのかと思った。

 だから、残業をしないで定時で帰ることを続けた。

 その結果、それ以降の私の評価は非常に悪くなった。

 

 それでも、その上司から良いことを学んだと考えて、今では非常に感謝している。

 学んだことは、仕事と残業時間についての考え方だけではなくて、「リーダーとしてこのように考えてはいけない、このような行動をしてはいけない」という、数多くの「悪い見本」だ。

 その人のおかげで「悪い見本」から「よい見本」を考えることができ、今は大変役に立っている。

 これが「反面教師」だと思う。

 

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 このように、人はそれぞれの考え方や立場、また置かれた環境によって、さまざまな形で他人に対して影響を与えたり受けたりする。

 ところがその影響が、その人にとって直接的に良い影響である場合と、良くない影響である場合がある。

 どちらかと言えば、良くないことの方が多いようにも思う。

 それに対してブツブツと文句を言うのではなく、反面教師として自分が成長する糧にすればよい。

 「自分ならそのような考え方はしない。行動はしない」というように、反対の面から考えるようにして自分にプラスにすることだ。

 特に言えることは、大きな目標を目指して行動を進めていけばいくほど、周囲からの風当たりは強くなってくるものだ。

 それに対して、自分のプラスになるような「見方・考え方」をすることによって、自分の栄養に変え吸収すれば、自分の成長を加速させていくことができる。