㈱アドバンス経営 中田耕治のブログ

「優秀なリーダー」「伸びる社員」「伸ばす社長」について簡潔にお話しします。

「危機感」はチャンスの前触れだ。

 危機感を感じるときは、不思議にチャンスの前触れであることが多い。

 

 「これから将来のことを考えたとき、なんとなく不安だ」、また「どうもこのままの状況ではうまくいきそうにない」ということが感じられた時だ。

 具体的には「今のままの部署で仕事を続けていて、自分の能力は伸びていくのだろうか」「将来、この会社で自分は経営者になることができるのだろうか」「この会社は今よりも大きくなるのだろうか」など、一抹の不安を感じる時だ。

中年の危機のイラスト

 このような危機感を感じることは、あまり心地良いものではなく、本音では、できるだけ感じずに毎日楽しく過ごしたいものだ。

 

 しかし、何の危機感を感じることもなく、またそれを無視して毎日を生きていくことは出来るが、感じていた危機が突然現実のものになった時には、あわてふためくことになる。

 そうならないように、普通はそのような危機感を感じると、人はその危機を乗り越えるための計画を考えて、何らかの行動を起こし始める。

 このように、危機感を感じなければやらなかったことが、それを感じることによって危機回避の計画を立て、そして、行動を通じて危機を回避することが出来るようになる。

 

 

 だから、このような危機感(不安も含む)を感じることは、非常に良いことだ。

 危機感を感じるということは、将来の大きな災いを防ぐために、人に与えられた大きな予知能力かもしれない。

 さらに前向きに考えれば、このように危機感を感じることは、将来の危機回避だけではなく、大きなチャンスの前触れであるかもしれない。

 

 ところで、いつも危機感を感じて生きるのは、非常に疲れるのではないかと思われるだろう。

 しかし、それをきっかけに、将来の危機を避ける方法を考え出して日々着実に実行していけば、逆に、将来の危機の予防をしているという「満足感(幸せ)」を感じることが出来る。

 もちろん、このような危機回避の行動計画を設定せずに、「危機感がもし現実になったらどうしよう」といった「マイナス面」だけを考えて心配しているだけではダメだ。

 危機感がもたらす将来の危機回避や、チャンスを手にできるという「プラス面」を考えて行動すれば、道はおのずから開けていく。

 

 

 私は、経営コンサルティング会社を設立して経営を行って来たが、いつも心配なのは、1年後の売上高がどうなるかということだった。

 なぜなら、コンサルティング契約はだいたい1年契約なので、新たな受注がない限り、現在の売上高は下降線をたどり1年後には確実にゼロになる。

 会社を設立して2~3年の間は、それに対する不安と会社の存続に対する大きな危機感があった。

 もちろん、新規受注の営業は続けているわけだが、「同じような営業方法を続けていては、いずれ受注できないときが来るであろう」という危機感を持っていた。

 だから、この危機感をもとに、新たな営業方法を考え出し実行して来た。

 その結果、少しずつだが売上高が安定の方向には向かったが、問題は、これで当初の不安や危機感が消えてしまうことだった。

 もし、「これで大丈夫」と調子に乗ってしまい、危機感を持つことなくこれからの数年間を過ごしていけば、その先の経営危機は免がれなかっただろう。

 だから、常に危機感を感じるようにして、それをきっかけに新たなチャンスをつかもうと考えて来た。

 

 

 小さな私の経験だが、このようなことは、将来の「健康」「家庭」などの人生設計でも同じことが言える。

 危機感を嫌がるのではなく、それは我々に与えられた能力として、仲の良い友達にして生きていくことが大切ではないだろうか。