㈱アドバンス経営 中田耕治のブログ

「優秀なリーダー」「伸びる社員」「伸ばす社長」について簡潔にお話しします。

成功と失敗は「成長のもと」だ

 会社経営では、成功(体験)を重ねることが自信につながるために成長のもとになり、失敗(体験)は経営者として致命傷、と言われる。

 たとえば、経営者が自分の考えた経営をして大きな利益を得た、つまり、ひとつの成功体験を積んだとする。

 この成功体験で、その経営者は大きな自信を持つ一方、企業はその成功で得た利益をもとに規模の拡大をする。

 つまり、経営者も企業も成長する。

ドッキリ大成功のイラスト

 

 しかしながら、反対に思ったように利益が上がらなかったり、また、赤字になったというような経営の失敗がある。

 この失敗体験で、会社は利益が出ないために蓄えを食いつぶすか、経費削減やリストラで当面をしのぐ必要がある。

 だから、経営者は自信をなくし、状況によれば経営者交替ということになったり、会社もリストラなどで規模が縮小になりえる。

 このような見方をすれば、「成功は成長のもと」で「失敗は衰退のもと」と言うことができる。

実験に失敗した博士のイラスト

 

 しかし、私は、一概にそうではないと思っている。

 なぜならば、経営者が成功ばかりを続けるということはあり得ないと思うからだ。

 ある経営方針がうまく成功すると、経営者はますます大きな成功しようとして無茶をするようになりがちで、つまり、実力以上のことをし始める。

 これがバブルの時のように、企業に対して追い風の経営環境のときには、景気の風が助けてくれるために、実力がなくてもうまく経営は進んだ。

 しかし、昨今の大競争時代においてはそのようなわけにはいかない。

 実力以上のことをしようとすると、競争相手がそれを許してくれない。

 だから、失敗することになる。

 しかしながら、「失敗は成功のもと」と言われるように、この失敗が一概に衰退のもとになるということも言えない。

 つまり、失敗を重ねることによって反省も加わり、最後には成功に至るから、失敗をしてもあきらめてはいけない。

 

 

 すなわち、経営者は、失敗を成功につなげる努力を通じて忍耐力を養い、失敗を乗り越えるための工夫を生み出し、失敗を肥やしにする知恵を身につけることができる。

 また、経営の失敗をばねにして全社員が全力を結集し、一時的に失敗したことが、逆に会社の体質の強化になることがある。

 こうなれば、経営者と会社にとって、成長に間違いない。

 このように考えると、失敗も成長のもとになる。

 

 自分の人生においても、成功したときと失敗したときをうまく自分の成長のもとになるように活かしていく、そんな考え方をすることが非常に大切と思う。

 もちろん、失敗はだれでも嫌だが、そのだれもが嫌な失敗から学べる人が、本当の賢さを持っているのではないだろうか。